あにょはせよ。脱OLのMです。
今回はタイトルにもあるように、韓国で生活していた時に【財布を電車で落とした話】をしたいと思います。
無事に手元に戻って来たので今となっては笑い話ですが、失くした瞬間めちゃくちゃ動揺しました。
ちょうど数週間後にコンサートのチケッティングも控えてたので、クレジットカードなかったらどうやってチケット代決済するねん!!!と焦りまくりました。
(絶対そこ一番に心配することじゃない)
ただ財布も携帯も、奇跡的にいい人が見つけてくださったおかげでその日中に見つけることが出来ました。今でもその恩は忘れられません。
今回は財布を落として見つかるまでの経緯と、私が考える海外で財布を持ち歩く際の注意点&対策をご紹介したいと思います。
韓国の治安について
まず私が思う韓国の治安について。
旅行で何度も訪れた経験+10ヵ月ほど住んでいた私の感覚では、韓国の治安はそこまで悪くないと思います。
タクシーのぼったくりは有名な話ですが、私自身ぼったくられたことは無いですし、スリや盗難の話もあまり聞いたことがないです。
カフェで荷物を置いたまま席を立っても盗まれるようなこともありませんでした。
かと言ってこういう軽はずみは行動は絶対にしてはいけないので必ず貴重品は身に付けておきましょう!
ちなみに夜の街の治安は普通に危ないので、
特に女の子は一人で軽装で出回る、知らない場所でお酒を飲む、知らない人に着いていく、のは絶対にやめましょう(日本でも同じですが)
治安がそこまで悪くないのは町中に張り巡らされているCCTV(防犯カメラ)のお陰かもしれません。
財布を地下鉄で落とした
事件発生日時 2019年9月某日 夜11時頃
三号線狎鷗亭駅発⇒二号線乙支路3街経由⇒弘大入口駅着
友達と江南にある防弾食堂やBTSのポップアップストアなどひと通りオタ活をし終えた帰りの電車。
楽しかったねーなんて言いながら友達が途中下車するタイミングで席を離れて扉側に移動し、イヤホンをリュックから取り出して音楽を聴きながら乗車していました。
アガシ?私の事かい?
すると、
「아가씨(アガシ)!!!아가씨(アガシ)!!!」と後ろから韓国人男性の声が。
アガシ…ってなんだっけ…
と、ここで語学院で先生が言っていたことをハッと思い出します。
『アガシは「ちょっとそこのお嬢さん!」的な感じで年配の方が他人の女性を呼ぶ時に使われるのよ』と。
ってことはアガシって・・・私のことか?????
と思い振り返るとその方(多分おじさまだった)が、「リュックのチャック空いてるよ!」とご丁寧に教えてくれました。
私はめちゃくちゃズボラなため、よくリュックを閉め忘れる癖があるのでご丁寧にこうして声をかけてくれる人もいるんだなあ~と感心しつつ
「アガシってこういう時に使われるんだなあ~いい経験になったわ~」と、この時はまだ呑気なことを考えてました。
財布が無い、プチパニック
無事二号線の乙支路3街駅で乗り換えも完了し、後数駅駅で目的地の弘大に着きそうだった頃。
ティーマニーカード(韓国版ICOCAまたはSuica的な電車のカード)が入っている財布を取り出そうとリュックを探ります。
…
お???いくら探しても出てこないな…
あれ、もしかしえやばいやつ?
これ財布無いパターン???
出たー
やってもうたーーーー財布無い―
そうこうしてるうちに梨大駅に差し掛かってきたので脳内プチパニック。
降りる? 後二駅だし最終目的地の弘大までとりあえず行く?
どうする???
と、プチパニ状態でしたが、こういうのは早めに対応しておいた方がいい!と思ったのでとりあえず梨大駅で途中下車を決め込みました。
もちろん財布がないのため改札は通れず、近くのインターホンで
「財布落としたんですけど(韓国語)」
と伝えると改札を開けてくれたので、とりあえず駅長室的なところに駆け込む。
再び「財布落としちゃったんです~泣」 と駅員さんに事情を説明すると
どの線を乗って来たのか 財布の大きさや色 電話番号と名前など詳細を聞かれ、利用した線にも電話して忘れ物が届いてないかの確認まで下さいました。
が、届いてもおらず結局、見つかったらこっちから電話しますねーというところで一旦終了。
ただ!財布無くて金ないから弘大へ帰れない…
と駅員さんに言うと…なんと!
お金貸してくれましたよ、神様!!!!
財布は見つからなかったけど紳士に対応してくれた優しい梨大駅の駅員さん…感謝!いい人!好き!
人のやさしさに感謝しつつ借りたお金で無事弘大に到着。
念のため弘大の駅長室にも行って財布落とした旨を伝えてみると
「どこで乗り換えしたの?」
「乗り換えした駅には自分で確認して」
と、全然取り合ってくれず無下に扱われたので「もうええわ」言うてここでは諦め。
さっきの駅員さんと大違いだな。
日本人だし面倒だと思われた可能性はあるけど、ここで諦めた私にも責任があるのでこれ以上文句は言わないでおこう。
とはいえまだまだ不安&心細い&焦っていたのでさっきまで一緒にいた友達に連絡。
すると、
「あんたが私と電車乗る時リュックから財布取り出してちゃんと閉めてたのも見たよ。確かにリュックは閉まってた!」
と、いつも私がリュック開けっ放しにしているのを知っているので、ちゃんとリュック閉めるまで見守ってくれてたみたい。優しすぎか…持つべきものは友達ですね。
ってことは紛失したのは狎鷗亭駅ではない。
他どこかでリュックを開けたタイミングだ…
あ!
友達とバイバイしてイヤホン取り出したアノ時!!!
「リュック開いてますよ!」って教えてくれたしあの時しか考えられない!!!!
声かけてもらったときに座っていた座席とリュックの貴重品確認しておくべきだった…私のアホ!
泣きそうになりながら友達に電話したりカトクしたりして気を紛らわしました。
しかもこの時フリーWi-Fiしか使えない状況だったのでなかなか駅から離れられず。。。
途方に暮れそうになったその時。運命が…
突然の大家さんからの連絡(名刺と郵便控え)
と思っていたところカトクの通知が…
送信元はコシウォン(自分が住んでいる家の)大家さん。
トークを開いてみると
「もしかして…あなた財布落としてない?」
キターーーーーーーーー財布見つかってるフラグ!
でもなんで?????なんで大家さんから????
大家「もしかして…あなた財布落としてない?」
私「はい、落としました!なんで大家さんが知ってるの?」
大家「財布にこの建物の名刺入れてたでしょ、それ見て連絡くれたのよ」
私「本当ですか⁉その人と直接やりとりしたいので連絡先教えてください!!!(大歓喜)」
と無事!!!!拾ってくれた方と直接連絡取ることができました~!!!!
男性の方とLINEの日本語自動翻訳も入れてやり取りし、詳細を伺うと、その韓国人の男性でミョンドン周辺のカフェで働いていているとのことだったので
翌日の昼頃にそこにお伺いして取りに行くことに…
どこで私の財布を拾ってくれたのか詳細を聞いたところ
「乙支路3街あたりの車内の床に落ちていたので拾った。乗っている乗客に持ち主の確認をしたが誰も違うと言ったので駅員に預けようとしたが最終列車だったのもあり中身を確認して連絡した。」
とのこと。
めちゃくちゃ優しくないですか?
面倒だっただろうに乗客にも持ち主確認したとか…
というか財布も空いたままってズボラすぎるかよ(笑) 恥ずかしい。
その人とは翌日カフェで会う約束をし一安心。
駅を離れる前にたまたまメールを確認したら
「財布を拾いました」とのタイトルでメールが一件。
中身を見てみると
「ソウルの地下鉄にて韓国の方が財布を拾ったみたいで困っていたところ私が代わりに連絡させていただいております。もし心当たりがありましたらご連絡下さい」
とのこと。
送信元は日本人の女性からでした。
恐らくこの女性の方は私の財布を拾って困っていた韓国人男性を見て助けてくれた模様。
奇跡的に財布に入れっぱなしになっていた郵便局の控え。
その控えには名前と住所、メールアドレスと電話番号が書いていたのでそれを頼りに確認してわざわざメールを送ってくれたみたいです。
今までの登場人物全員優しくないですか?(弘大の駅員を除く。)
翌日にはしっかり、心配してくれた友達を連れてそのカフェへ。
あいにくご本人は休憩中だったのですが、財布はスタッフの方に預けてくれていたようで事情を説明すると
「ああ!聞いてるわ!財布はこれで合ってる?」とレジの方から渡され、財布を確認し無事手元に戻ってきました。
お礼代わりに何か渡したかったのですが逆に迷惑になってもな、と考えた結果そのカフェでブランチを食べて帰りました。
「お礼どうしたらいいかわからなかったので代わりと言ってはなんですが、そちらでブランチを頂きました。本当にありがとうございました。」
と最後にラインを送ると
「そういうつもりで拾ったんじゃないのでお気になさらず!無事ご主人の元に財布が戻ってよかった」と言って下さいました。
優しすぎる。。。
その日に梨大駅に行き借りたお金もしっかり返しました。
・・・
と、まあこんな経緯で無事周りの人のやさしさで手元に財布が戻って来ました。
私の財布がちゃんと返ってきた理由
人の優しさがなければ戻ってこなかったのはもちろんですが、私がたまたま財布に
- 財布に入れていた住んでいる建物のオーナーの名刺
- 便局の控え
この二点を入れっぱなしにしていたのが味方してくれました。
捨てずに入れていてよかった…
ちなみに韓国の郵便控えはこんな感じです↑
海外で財布を持ち歩くときの対策
私が思う「海外で財布を持ち歩く時はこうしておこう!」と思う対策について。
- クレジットカードは一枚だけ
- 大量の現金を持ち歩かない
- パスポートと財布は一緒に持たない
- 海外用(旅行用)の財布を持つ
- クレジットカード利用決済通知メールの設定をする
1、クレジットカードは一枚だけ
クレジットカードを複数枚持っている方は持ち歩く際は一つのカードにしておきましょう。
もし紛失してしまった場合、持っているカードの数だけリスクは増えるし、カード会社に利用中止の手続きも面倒です。
持ち歩くのはよく使うカード一枚に限定しましょう
私が日々使っているクレジットカードは
万が一の海外での盗難紛失、不正利用も補償されていて必要な場合は緊急カードも発行し現地に届けてくれます。
海外保険も充実しているのであわせて安心。
2、大量の現金を持ち歩かない
現地通貨も日本円もその日使う分くらいしか持なたくていいです。
私はいつも50000ウォン(約5000円)ほどしか入れておらず、落としたその日も残金はかなり少なかったことを覚えてます。
日本円は韓国のそこら中で換金が可能ですのでもし取られた場合返ってこない確率が高いです。
3、パスポートと財布は一緒に持たない
たまにパスポートと財布を一緒に持っている人がいますしパスポートと財布は絶対に分けて持っておいた方がいいです。
パスポートの紛失は手続きも大変ですしリスク分散の意味でもパスポートは別で持っておきましょう。
私は財布と別で持っていたのでこの時はパスポートの心配はなかったです。
4、海外用(旅行用)の財布を持つ
日本で使っている財布をそのまま使わず必ず別の財布を用意しましょう。
私は韓国で安く買った財布を持ち歩き用として、日本で使っていた財布は部屋に大切に隠してました。
免許証も海外では身分証にはならない
日本で使うポイントカードは海外では使わない
不要なモノの持ち歩きはやめましょう
5、クレジットカード利用決済通知メールの設定をする
クレジットカードを使用した際にはすぐに自動でメールが受け取れる設定にしておきましょう。
他人が不正使用した場合はすぐわかるので設定をしない手はないです。
6、拾ったひとのために最小限の連絡先を入れておく
電話番号、メールアドレス、名前などを書いたものを入れておけば優しい人が場合連絡が恐らく来る可能性が高いです。
住所まで書いていると個人情報すぎるので、最低限の連絡先くらいは書いておいてもいいと思います。
・・・
以上私が韓国の地下鉄で財布を落とした話でした。
海外でモノを失くす=返ってこない
と思っていたのですが優しい方々のお陰で大惨事に至ることなく無事に手元に戻って来ました。
注意していれば紛失は防げるものです。
海外旅行や生活の際はいつも以上に気を引き締めて出歩くようにしましょう。
ではこのへんで!
今度は韓国のタクシーで携帯を忘れてしまった話とクレジットカードを持ち帰り忘れた話でもしようと思います。(オイ)
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